日内変動で変わる血圧差のメカニズム

血圧とは心臓から送り出された血液が血管のなかを通るときの圧力をいいます。人間の全身を流れる循環血液量は約5.000ccと言われており、心臓は1分間に約60~70回拍動することで血液を送り出しています。心臓は収縮と拡張をくり返すポンプ作用の役割をしており、血液を全身に送り出したいときには心臓は自動能の作用により収縮することでより抹消まで血液を届かせようとします。反対に心臓が拡張しているときは心臓内に十分に血液を蓄えて次の収縮期に備えているのです。日本循環器学科では高血圧の定義を収縮期140mmHg以上、拡張期を90mmHg以上としており、この数値が高いほど心血管系の病気にかかりやすく死亡率も高まることが報告されています。血圧値は1日のなかで日内変動があり午前中と午後でははっきりとした差が出るのが一般的です。特に昼間の活動中は高く夜間の睡眠中は低くなるなどの差があるわけですがそのメカニズムは、睡眠中は副交感神経が優位に立つことでリラックスできたり、体内のバランスを整える時間となっています。そうして起床に合わせて体内では徐々に副交感神経よりも交感神経が優位に立つようになり目覚めるための準備に入るのです。交感神経は活動しているときや緊張しているときなどに働き心拍数が増加し筋肉を緊張させることで状況の変化にもすばやく対応できるメカニズムを持っています。そうして起床後2~3時間経過すると血圧値は最大となり、再び睡眠時には副交感神経が優位となることで血圧は下降します。そうしたメカニズムから血圧を測定するときはある一定の時間帯に毎日行うようにすることで日々の血圧値の差をはっきりと把握することができます。